投稿日:2021.07.16 最終更新日:2023.05.02
外壁のひび割れの4つの症状と今すぐ修理すべきひび割れの症状について。
外壁のひび割れはひびの幅や深さ、大きさなど程度は様々あります。ひび割れの種類と原因、放置するとどうなってしまうかについて解説していきます。
ひび割れの種類と原因
外壁のひび割れはいくつかの種類があります。早急な補修が必要なものもあれば、放置していてもまだ大丈夫なものとあります。ひび割れの種類とその原因に関して解説していきます。
ひび割れの種類1 ヘアクラック
細いクラックで、クラック幅0.3mm以下、深さ4mm以下の微細なひび割れを指します。モルタル外壁に限らず窯業系サイディングやコンクリート外壁にもみられる現象で、外壁表面だけが微細にひび割れているヘアクラックの状態であれば構造や鉄筋の錆にも今すぐは影響しないため、緊急性という点で見れば慌てる必要のないクラックです。
塗膜に発生しているものであれば、まずは経年による塗膜の劣化が考えられます。日光や紫外線の影響を受けて劣化した塗膜が素地の膨張収縮に耐えられなくなることで塗膜に亀裂が発生します。また、耐用年数と比較してかなり短い期間でヘアクラックが発生してしまった場合は施工時の塗料の乾燥時間が不十分などの施工不良が考えられます。
ひび割れの種類2 構造クラック
クラックの幅が0.3mm以上、深さ5mm以上のものを指します。構造に影響を及ぼす可能性の高い深刻なクラックで補修が必要となります。
微細なクラックだったものが構造クラックへと進行した、また地震や不同沈下といった外的要因などによるものです。
ひび割れの種類3 乾燥クラック
クラック幅が狭く、外壁が汚れていると発見できないほどの小さなひび割れです。
外壁の水分の蒸発などが原因で外壁が縮み、ひび割れが発生します。
ひび割れの種類4 縁切れクラック
モルタルのような湿式工法の外壁によく起こるひび割れです。
天候の影響や何らかの事情で工事に中断があると、その続きを塗装する際に「前に塗った箇所」と「後から塗る箇所」の繋ぎ目の部分にひび割れが出ることがあります。
補修が必要なひび割れとは?
ひび割れが0.3mm以上の幅に広がっているものに関しては早急な補修が必要となります。
補修が必要なひび割れ
・ヘアクラック
塗膜などの表面の劣化によって発生しますが、外壁材や建物への今すぐの影響はないです。しかし、放置したままにしているとひび割れの幅が広がり雨などが中に侵入しやすくなることで腐食などに繋がる恐れがあります。
・構造クラック
外壁の内側の構造体自体が損傷を受けており、最悪の場合倒壊する恐れがあります。
補修が必要無いひび割れ
・乾燥クラック
塗装の際に下地が乾燥せずに塗料を塗ると下地の水分の蒸発によってクラックが発生します。下地が完璧に乾燥することでクラックを防ぐことが出来ます。クラックの幅も狭いので早急な補修の必要性はありません。
・縁切れクラック
天候の影響や何らかの事情で工事に中断があり、期間が空いてしまうと継ぎ目が収縮してひび割れが発生するので、工事を一度で終わらせることでクラックを抑制できます。
ひび割れを放置するとどうなる?
補修が必要なひび割れを放置してしまうと建物自体の耐用年数を下げてしまう可能性が高いです。早急な補修が必要なひび割れを放置してしまうと下記のような状態に陥ることもあります。
構造体の腐食
クラックから水が侵入してしまうと、外壁の内側の木材や鉄筋などの構造体を腐食させてしまい、お家の耐久性を下げてしまいます。
害虫の発生
クラックから水が侵入してしまうと、内部の雨漏りや腐食によって白アリの発生などに繋がる恐れがあります。
ひび割れ補修をしてくれる業者とは?
外壁のひび割れは正しい補修をしないとひび割れが再発する恐れがあります。ひび割れはプロに依頼して補修してもらうことが望ましいです。
建築業者
新築時の建てた業者に依頼することで、保証対象で保証期間内であれば補修してくれる可能性が高いです。
資格保有者が在籍する業者
知識の無い者が診断した場合、現状確認に終わってしまい正しい補修方法などを提示してくれない可能性があるので、外壁劣化診断士などの専門知識を持った者に依頼する事が大切です。
まとめ
クラックが発生し、放置してしまうと建物の老朽化が加速してしまいます。そのためクラックを発見した場合なるべく早く診断をしてもらい、正しい処置方法を提示してもらい補修することが大切となります。
外壁のひび割れに関する費用は下記のブログにて詳しくお話しております。
・症状ごとの修理費用!
・坪数別のひび割れ塗装費用!
ひび割れだけでなく…
・一般的な住宅(30坪)における外壁塗装の内訳項目は?
なども紹介しておりますので是非、ご覧ください。