投稿日:2021.07.27 最終更新日:2023.05.02
外壁の色あせの原因と対策方法とおすすめ塗料について
新築当初は綺麗な外壁も年数が経過することにより徐々に色あせが目立つようになってきます。色あせを気にされて外壁塗装をお考えになられる方もいらっしゃいます。
今回は色あせの原因と対策方法を解説してきます。
外壁の色あせの原因とは?
そもそもなぜ色あせが起きてしまうのかを解説していきます。
1つ目に、紫外線によるものがあります。塗料の色を出す顔料の元素が紫外線に当たることで破壊されてしまうことにより色あせが起こってしまいます。
2つ目に、化学変化によるものがあります。身近なものですと、サビがいい例です、鉄が酸素と反応することで素材の色自体が変わってしまうのです。
色あせ対策
色あせの対策として大きく3つあります。
色あせしにくい色を選ぶ
1つ目が、色あせしにくい色を選ぶことです。塗料の種類が全く同じでも、色の違いにより色あせ具合も異なってきます。
色あせしにくい色は以下です。
1位 白
白色の顔料は酸化チタンという成分で、無機成分であるので化学変化が起きづらい特徴があります。また、白色は太陽光を吸収しにくい特徴があり色あせしにくく、色あせ自体も分かりづらいのです。色あせしにくいですが、汚れは目立ちやすくなるので一長一短となります。
2位 黒
黒色の顔料はカーボンブラックという成分で、光に分解されにくいといった特徴があります。白色と同様に汚れが目立ちやすいのと合わせて、艶がなくなると色あせたように見えます。
3位 青
青色は紫外線を反射しやすい特徴があるので色あせしにくいです。
耐久性の高い塗料を選ぶ
2つ目が耐久性の高い塗料を選ぶことです。耐久性の高い塗料とは、耐用年数が長い=長持ちする塗料という意味です。耐用年数の長い塗料は紫外線に対して、一般的な塗料よりも強いため耐用年数の長い塗料を選ぶのがおすすめです。
つやあり塗料を選ぶ
3つ目がつやあり塗料を選ぶことです。
塗料はつやありとつや消しがあります。つやあり塗料は本来の耐用年数ですが、つや消しの場合は、艶消し剤を入れるため本来の耐用年数よりも落ちてしまうといったデメリットがあります。そのため、つやありの塗料を選ぶことで色あせになることを少し伸ばすことが出来るのです。
色あせの少ないおすすめの塗料は?
色あせの主要な原因が紫外線によるものと解説しました。そこで紫外線に強い塗料はどれなのかを解説していきます。
ラジカル制御型塗料
塗装の劣化因子であるラジカルを抑制する塗料のことを指します。ラジカルとは塗料に含まれている顔料に紫外線などが当たることにより発生する劣化因子のことです。ラジカルは外壁の劣化の症状のチョーキングの原因にもなっています。
そのため、ラジカルを抑制できるラジカル制御塗料は色あせに非常に有効です。
ラジカル塗料のメリットは、色あせしにくい意外に以下があります。
・チョーキングが起こりにくい
・防汚性、防カビ性に優れている
・フッ素塗料に比べて価格が安い
光触媒塗料
光触媒塗料には、セルフクリーニング機能があり、耐久性が高いところに特徴があります。また、耐用年数も16~22年とかなり長持ちするためこちらもおすすめです。
有名な光触媒塗料には、「エヌティオ」シリーズがあります。
光触媒塗料のメリットは、色あせしにくい意外に以下があります。
・塗るだけで周辺の空気を浄化する作用がある
・防汚性、防カビ性に優れている
まとめ
色あせの対策方法として色選びと塗料選びが大切になります。塗装を行って数年で「やっぱりあの色にしておけばよかった」「やっぱり紫外線に強い塗料にしておけばよかった」と後悔しないようポイントを押さえて対策していきましょう。
次に気になってくるのは塗料の種類や塗料のお値段ですね。下記のブログでは….
・外壁塗装の塗料の種類と良い点・悪い点
・1㎡当たりの各種塗料のお値段
などを紹介しておりますので是非ご覧ください。