投稿日:2021.12.22 最終更新日:2023.05.02
60坪の住宅の外壁塗装の相場はいくら?安く抑えるポイントから見積もり例、塗料別の相場まで
60坪の外壁塗装相場は約145~225万円(足場代などすべて込み)になります。
このブログでは、
・60坪の外壁塗装相場の求め方
・60坪のお家の詳しい見積書例
・塗装費用を安く抑えるポイント
などを丁寧に解説していきます。
以下のような方はぜひこのブログ記事を参考にしてみてください!
・今更聞けない建坪と延床の違いって何
・外壁塗装の具体的な費用内訳が知りたい
・外壁塗装を安く抑えるためのポイントを知りたい
60坪の外壁塗装相場
外壁塗装の一般的な60坪一戸建ての場合、費用相場(シリコン塗料)は約145~225万円になります。
こちらは、建坪60坪の住宅における費用の相場になります。建坪については次の項目で詳しく解説していきます。
この費用にこれだけの幅があるのは、同じ60坪の家でも窓の大きさにより塗装面積に差があることや、軒天などの付帯部塗装の差によって生じます。
すぐにでもご自宅の見積もりが欲しい場合は当社にお気軽にご相談ください。
建坪と延べ床面積はどう違う?
外壁塗装では、よく建坪・延べ床面積などの表記が出てきます。急に建坪・延べ床面積と出てくると何のことか非常にわかりづらいですよね、、、
そのため、この項目ではどこよりも分かりやすく丁寧に建坪・延べ床面積について解説をいたします。
建坪とは建物が占めている土地の坪数を表します。
延べ床面積(延床)とは、建物の各階の床面積の合計のことを表します。
注意点として、延べ床面積に含まれないものは以下の3つがあります。
1.吹抜け
2.ロフト
天井高が1.4m以下、ロフトがある階の2分の1以下の面積、はしごが固定されていない場合は延床面積には含まれません。
3.ベランダ・バルコニー
ベランダやバルコニーは外壁からの出幅が2m以下の部分は延床面積には含まれません。
外壁塗装時は吹抜けやロフトは室内内部の構造のため、外壁塗装の費用には影響ありません。
しかし、ベランダ・バルコニーは外壁塗装時は手すり壁部分の表面・裏面と床防水の塗装が必要になってくるため追加費用がかかってきます。
※ベランダの形や大きさによって費用は変動します。
60坪の外壁面積の求め方
外壁塗装の費用において、費用を大きく左右するのが外壁塗装の塗装部分の面積です。
外壁塗装の費用の判断が付かない場合は以下の計算式に当てはめることで簡単に自宅の外壁面積を出すことが出来ます。
計算式:延べ床数の坪数 × 3.3㎡ × 係数1.5 = 外壁面積
1坪=約3.3㎡
係数1.2~1.7(家の形が正方形であれば1.2に近く、複雑な形であれば1.7に近いとされます。一般的なお家を考え、当社経験を含め係数1.5と計算致します。)
例えば、以下のようなお家の場合の塗装面積については上記の式で大体の数値を計算できます。
今回このブログでポイントをあてている60坪の住宅とは以下の画像のような建坪30坪で二階建てのことを指します。
例(60坪総2階 戸建ての場合):30坪 × 3.3㎡ × 2 (総2階) × 1.5 = 297㎡
このことから、塗装面積は大体297㎡となります。
60坪の外壁塗装の費用の内訳
外壁塗装の費用は、外壁だけではなく
- 軒天などの付帯部分
- 外壁の目地などのコーキング部
- ベランダ防水
- 足場代
などがかかってきます。
それらを含めた実際の60坪の外壁塗装費用相場の見積書例は以下のようになります。
内訳 | 面積 | 単価 | 金額 |
外壁塗装 |
297㎡
|
2,300~3,000円/㎡ | 683,100円~891,000円 |
高圧洗浄 |
297㎡
|
150~300円/㎡ | 44,550円~89,100円 |
養生 |
297㎡
|
150~300円/㎡ | 44,550円~89,100円 |
軒天 | 32㎡ | 900~1,500円/㎡ | 28,800円~48,000円 |
破風・鼻隠し | 64m | 500~900円/m | 32,000円~57,600円 |
雨戸・戸袋 | 16枚 | 1,500~2,000円/枚 | 24,000円~32,000円 |
シャッターボックス | 16個 | 1,500~2,000円/個 | 24,000円~32,000円 |
出窓・庇 | 8個 | 1,500~2,000円/個 | 12,000円~16,000円 |
樋 | 75m | 500~900円/m | 37,500円~67,500円 |
水切り | 57m | 600~1,000円/m | 34,200円~57,000円 |
コーキング打替え | 180m | 700~1,200円/m | 126,000円~216,000円 |
コーキング増し打ち | 270m | 500~1,000円/m | 135,000円~270,000円 |
足場 | 399㎡ | 600~900円/㎡ | 239,400円~359,100円 |
合計 | 1,465,100円~2,224,400円 |
外壁塗装で費用が変わるポイントは?
外壁塗装で費用が変わるポイントは以下の3つです。
①塗料の種類
②外壁の素材
③劣化具合
ここでは、それぞれについて詳しく解説していきます。
塗料の種類によって費用が変わる
外壁に使用する塗料は色んな種類があります。
その種類によって価格や耐久性が違うため以下の表をご覧ください。
塗料の種類 | 耐久性 | 単価(㎡) | *3回塗りの合計 |
アクリル | 5~7年 | 1,400~1,600円 | 415,800円~475,200円 |
ウレタン | 8~10年 | 1,700~2,200円 | 504,900円~653,400円 |
シリコン | 10~15年 | 2,000~3,000円 | 594,000円~891,000円 |
ハイブリッド塗料 ※当社イチオシ |
15~18年 | 2,500~3,000円 | 742,500円~891,000円 |
フッ素 | 15~18年 | 3,000~3,800円 | 891,000円~1,128,600円 |
無機塗料 ※当社イチオシ |
20~25年 | 3,500~5,000円 | 1,039,500円~1,485,000円 |
※延床60坪(297㎡)2階建て住宅
グレードが高ければ高いほど費用が高くなりますが、その分耐久年数や機能がよくなるため、外壁塗装業者にそれぞれの特徴などを聞きながら決めていくのがいいでしょう。
外壁塗装の塗料の種類や、それぞれの違いについては以下のブログで詳しく解説しています。気になった方はぜひ参考にしてみてください。
外壁塗装の塗料の種類とそれぞれのメリット・デメリットをご紹介
当社ではハイブリット塗料・無機塗料をおすすめしております。
一回の外壁塗装における費用は上がりますが、長期的な目で見た場合のトータルコストでは高耐久の塗料がコストパフォーマンスが良い傾向があるからです。
外壁材の種類によっても費用が変わる
お家の外壁材の種類によっても、外壁塗装の塗装相場は大きく変わります。
一般的な外壁材の種類としては以下の5つがあります。
- タイル
- トタン
- サイディング
- ALC
- モルタル
それぞれの特徴と、60坪の平均的な費用相場は以下の表になります。
外壁の種類 | 特徴 | ㎡単価 | 60坪の外壁塗装の費用相場 |
タイル | 耐久性、色あせしにくい特徴 | 2,300円~4,000円 | 683,100円~1,188,000円 |
トタン | サビなどが発生しやすいが継ぎ目がなくコーキング費用が0円 | 1,200円〜5,000円 | 356,400円~1,485,000円 |
サイディング | デザイン性があり、耐久性にも優れる | 5,000円〜10,000円 | 1,485,000円~2,970,000円 |
ALC | 素材が軽く防火性や耐火性に優れる | 1,700円〜5,500円 | 504,900円~1,633,500円 |
モルタル | デザイン性に優れる | 2,000円〜8,000円 | 594,000円~2,376,000円 |
※延床60坪2階建て(297㎡)の場合の外壁の種類ごとの費用相場となります。
※使用する塗料のグレードによって㎡あたりの金額に幅があります。
劣化具合で費用が変わる
軽度の劣化であれば外壁塗装のみで補修可能ですが、重度の劣化の場合は塗装前の修繕やリフォームに時間と追加費用が掛かってしまいます。
症状は例えば、以下のようなものです。
外壁材のひび割れ
外壁のひび割れは、劣化の進行度合いによって費用が変化します。
ひび割れの進行度合いがひどい場合は塗装で補修できない場合もあります。
ひび割れに関する外壁塗装費用や劣化症状をより詳しく知りたい方は下記のブログ記事をご覧ください。
外壁のひび割れの4つの症状と今すぐ修理すべきひび割れの症状について。
コーキングの劣化
コーキングの劣化は、「剥がれ」「割れ」などさまざまです。それぞれ劣化症状によっても外壁塗装費用が変わってくるためこちらも確認が必要です。
コーキング部分の修理費用や劣化症状については、下記のブログ記事をぜひ参考にしててください。
外壁のコーキング修理を考えている方に読んでほしい!修理費用の相場や方法をわかりやすく解説。
カビや藻が多く付いている
カビなども高圧洗浄によって綺麗にできる場合もあれば、そうではない場合もあります。
外壁のカビなどについては、下記のブログ記事をぜひ参考にしててください。
60坪の住宅を適正価格で塗装するためのポイント
・数社に見積もり依頼をする
まず第一に適正価格で塗装するためには数社に見積もりを依頼し見比べることがポイントになってくると思います。
・完全自社施工の外壁塗装業者に依頼する
中間マージンの発生を抑える。/施工内容の伝達がスムーズに行えるメリットがあります。
・見積書で詳細をきちんと表記をしていない業者に依頼する
見積書の表記で塗料の種類などを細かく記載していない場合や面積数などしっかりと数値を出していない業者は気を付けて下さい。
・資格や許可証の有無
資格や許可証は誰でも簡単に手に入るものではありません。
プロから見て信頼できる業者、知識がきちんとあり適確な診断ができる業者という証です。
業者選びにお困りの場合は下記のブログをお読みください。
外壁塗装の業者選びで困っている方に読んでほしい!プロが業者選びの5つのポイントを解説
60坪の外壁塗装費用を安く抑える方法
将来的にみた場合、屋根の塗装も一緒に行うことでよりお得になります。
理由としては、外壁塗装をする際も屋根塗装をする際もどちらも足場費用がかかってきますが、その足場費用(22~35万円くらい)が一回で済むからです。
外壁塗装だけよりはもちろん費用は高くなってしまいますが、数年後に屋根塗装も行う場合であれば一緒に行ったほうがお得です。
60坪の住宅の場合 | 合計金額(足場あり) |
外壁塗装 | 150万~220万円 |
外壁塗装& 屋根塗装 |
180万~250万円 |
まとめ
・60坪の外壁塗装相場は約145~225万円(シリコン塗料の場合)
・外壁塗装を安く抑えるポイントは屋根塗装も一緒に行い足場代を浮かせること
・外壁塗装では、塗料の種類、外壁材の種類、劣化の状況で費用も大きく変わる
ですが、実際お客様のお家を見てみないことには、正確な金額を出すことは不可能な為、外壁塗装について気になる場合は一度お近くの外壁塗装屋さんにお尋ね下さい。
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