投稿日:2022.04.25 最終更新日:2023.05.02
屋根塗装の塗料の種類や価格、特徴について!塗料の選び方やよくある質問もご紹介
塗料の役割は大きく分けて『保護』 『美観』 『機能』の3つになります。
このブログでは、実際に屋根塗装を依頼した場合
- どのような機能や種類の塗料を選べばいいのか?
- 屋根塗料の中でもおすすめの塗料
- 屋根塗装坪数別の費用相場
などを丁寧に解説していきます。
以下のような方はぜひこのブログ記事を参考にしてみてください!
屋根塗装で塗料の機能について悩んでる
無機塗料やシリコン塗料にした場合の費用知りたい方
また、すぐにでもお見積もりが欲しいという方はぜひ当社にご相談ください。(相見積もり大歓迎です!)
塗料の役割とは?
なぜ外壁塗装が必要なのか…
本来の目的は大切なお住まいを長く守る(建物を保護する)ことです。
塗料の役割は大きく分けて『保護』 『美観』 『機能』の3つになります。
- 保護
塗料には雨風や紫外線などの外部環境から住宅を守るという役割もあります。
塗装後にできる、塗膜と呼ばれる塗料の膜がバリア機能となって、家の内部に浸入する水を防ぎ、紫外線の影響を最小限に食い止めるのです。
- 美観
塗装をすることで、住宅は新築時のような美しさを取り戻せます。
また塗装する際、これまでと異なる色の塗料を選べば、住宅のイメージチェンジを図ることも可能です。
- 機能
塗料には「防水」「高耐久」「防カビ」「遮熱」「断熱」「低汚染」「セルフクリーニング」など様々な機能があり、選び塗装することで住宅はさらに住みやすく快適になります。
塗料を選ぶ前に意識しておきたい塗料の機能
塗料機能の中でも特に意識しておきたい機能が以下の3つです。
- 遮熱機能
- 高耐久性機能
- 断熱機能
日光を反射する「遮熱機能」
熱の原因となる太陽光を反射させて屋根温度の上昇を防ぎ、結果として、室内の温度上昇を抑える塗料です。
塗料にプラス外壁材や屋根材を断熱機能にするとさらに効果的で 、夏の室内の温度を快適に保つなどの効果が期待できます。
耐久性に優れる「高耐久性機能」
15年以上もつとされるものを高耐久性塗料といいます。
他の塗料に比べて耐久性が高いため、塗り替えの回数が少なく済み、長期的に見ればコスト面でも大きなメリットがあります。
屋根は家の中でも直射日光や雨風を長時間浴びる部分なので、外壁に比べると早く劣化しがちです。
熱の伝わりが遅い「断熱機能」
断熱機能は簡単に言うと、「夏涼しくて、冬暖かい」住まい生活を作ることが出来る機能です。
詳しく言いますと、「外気温の影響を和らげて、エネルギー使用の無駄を元から断ち、快適な住環境を作るっことが出来る」という意味があります。
近年、温暖化などの影響もあり夏場は電気代がかなりかかってきますが、断熱機能が高いもので電気代も抑えれて快適に暮らせます。
塗料の種類と価格
今回は主要な以下の4つの塗料の特徴と価格を説明します。
- ウレタン塗料
- シリコン塗料
- フッ素塗料
- 無機塗料
ウレタン塗料
ポリウレタンを主成分とする塗料のことを指します。
この素材は塗料だけではなく、身近なものでいえば衣類などにも使用されています。
- ウレタン塗料相場は、1,500~2,000円/㎡
- 耐久年数は、約4年~8年
ひび割れしにくい、施工費用が安いというメリットがあり、商品が出てからの年数が長いため、様々なメーカーから多数の商品がでているため種類が豊富です。
ですが、耐用年数が短く紫外線に弱いというデメリットがあり、施工時の費用は安いですが、塗装のスパンが短いため長期的な目で見るとコストパフォーマンスが悪くなってしまいます。
ウレタン塗料の坪数別費用相場です。
坪数 | 塗装面積 | 費用相場 |
20坪 | 36㎡ | 54,000円~72,000円 |
30坪 | 54㎡ | 81,000円~108,000円 |
40坪 | 72㎡ | 108,000円~144,000円 |
50坪 | 90㎡ | 75,000円~180,000円 |
60坪 | 108㎡ | 162,000円~216,000円 |
当社では耐久年数が低いため屋根塗装にウレタン塗料は使用しません。
このお値段に足場代がかかります。
シリコン塗料
外壁塗装で最もよく使われている塗料となります。
塗料選びを迷われた際はシリコン塗料を選べば間違いないと言われています。
- シリコン塗料相場は、1,800~2,500円/㎡
- 耐久年数は、約6年~10年
シリコン塗料は費用と耐用年数の割合が高く、長期的な目で見るとコストパフォーマンスが高く汚れにくいというメリットがあります。
ですが、塗装後の塗膜が硬くひび割れしやすいです。※シリコン塗料の中にはひび割れしにくい機能を持ったものもあります。
シリコン塗料の坪数別費用相場です。
坪数 | 塗装面積 | 費用相場 |
20坪 | 36㎡ | 64,800円~90,000円 |
30坪 | 54㎡ | 97,200円~135,000円 |
40坪 | 72㎡ | 129,600円~180,000円 |
50坪 | 90㎡ | 162,000円~225,000円 |
60坪 | 108㎡ | 194,400円~270,000円 |
このお値段に足場代がかかります。
フッ素塗料
フッ素樹脂を含有した塗料のことを指します。
- フッ素塗料相場は、3,300~4,500円/㎡
- 耐久年数は、約15年~20年
15~20年の耐用年数が期待でき、長期的な目で見るとコストパフォーマンスが高いです。
ですが、塗装後の塗膜が硬くひび割れしやすく、施工費用が高いためシリコン塗料と比較すると単価が1.5倍ほど高くなるケースがあります。
フッ素塗料の坪数別費用相場です。
坪数 | 塗装面積 | 費用相場 |
20坪 | 36㎡ | 118,800円~162,000円 |
30坪 | 54㎡ | 178,200円~243,000円 |
40坪 | 72㎡ | 237,600円~324,000円 |
50坪 | 90㎡ | 297,000円~405,000円 |
60坪 | 108㎡ | 356,400円~486,000円 |
このお値段に足場代がかかります。
無機塗料
塗料の原料に無機物を含有した塗料のことを指します。
- 無機塗料相場は、3,500~5,500円/㎡
- 耐久年数は、約18年~23年
20~25年の耐用年数が期待でき、長期的な目で見るとコストパフォーマンスが高く、紫外線に強く、防カビ・防藻機能を含んだものもあります。
ですが、主成分が無機物の為、塗膜が硬くひび割れしやすく、シリコン塗料と比較してしまうとお値段は高いです。
無機塗料の坪数別費用相場です。
坪数 | 塗装面積 | 費用相場 |
20坪 | 36㎡ | 126000円~198,000円 |
30坪 | 54㎡ | 189,000円~297,000円 |
40坪 | 72㎡ | 252,000円~396,000円 |
50坪 | 90㎡ | 315,000円~495,000円 |
60坪 | 108㎡ | 378,000円~594,000円 |
このお値段に足場代がかかります。
屋根塗料を選ぶときのポイント
- 機能
- 種類
- 水性か油性
- 艶の有無
- 色
- 外壁塗料より耐久年数の高いもの
- コストパフォーマンス
上記の項目を詳しく解説していきます。
機能
塗料には様々な機能があります。
- 遮熱性
遮熱性とは、太陽光の熱を反射する機能で、塗装面が高温になるのを防ぐことができます。
- 断熱性
断熱性とは、塗装面の熱を伝わりづらくする機能です。
- 低汚染性
低汚染性は、親水性が高く水と馴染む性質があるため、汚れが付きづらい機能です。
- 透湿性
透湿性とは、建物外部の水を内部に通さずに、建物内部の湿気を外部に通す機能です。
- 防水性/耐水性
防水性/耐水性は、塗膜がヒビに追随して水の侵入を防ぐ機能です。
モルタルやコーキングの塗装に適しています。
屋根塗装には遮熱性/断熱性機能がある塗料がおすすめです。
なぜなら屋根は直射日光を浴びるためどうしても熱がこもってしまいます。
遮熱性/断熱性機能がある塗料を選べば、快適な住宅環境になるでしょう。
種類
屋根の塗料にもたくさんの種類の塗料があります。
- アクリル塗料(当社では耐久年数が低いため屋根には使用しません)
- ウレタン塗料(当社では耐久年数が低いため屋根には使用しません)
- シリコン塗料
- ラジカル塗料
- フッ素塗料
- 無機塗料
などの種類があり耐久年数や価格帯などもさまざまです。
塗料についてもっと詳しく知りたい方は以下のブログをお読みください。
外壁塗装で使用する塗料の種類や性能について。おすすめ塗料や塗料の選び方もご紹介!
水性か油性
絵具と同じように、屋根塗料にも水性と油性があります。
- 水性塗料
水性塗料とは、清水で薄めてから塗る塗料です。
シンナーを使わないため臭いも少なく、環境にもやさしいです。
ただ、仕上りの艶が油性より弱く、耐久性もやや劣る場合がありますが、費用は油性より安いです。
素材によっては水性塗料しか使えない屋根材もあります(アスファルトシングル等)。
- 油性塗料
油性塗料とは、専用のシンナーで薄めてから塗る塗料です。
工事中にシンナーの臭いが多少してしまいますが、耐久性は非常に優れています。
外壁よりも強い紫外線にさらされる屋根には非常に適しています。
臭いも屋根の上だとあまり気にならないため、外壁ほど近隣住民の方の心配する必要がありません。
艶の有無
艶あり塗料
- 光沢のある仕上がりになる
- 外壁塗装をしたことが、ひと目でわかる仕上がりになる
艶なし塗料
- マットな仕上がりになる
- 高級感のある印象を演出できる
- 和風の家との相性が良い
と言う特徴があります。
屋根塗料は基本的には『艶あり塗料』がおすすめです。
なぜなら、艶消し塗料だと耐久性が下がったり、汚れが落ちにくくなったりするリスクがあるからです。
艶が目立つのを心配される方もいるかもしれませんが、艶あり塗料でも数年経てば徐々に艶は落ち着いてきますし、外壁と比べて全体が目に入ることも少ないですので、あまり気にする心配もないとおもいます。
色
黒系の色のほうが白系の色に比べて表面温度が上昇するのは、夏場に黒のTシャツよりも白のTシャツのほうが涼しく感じますよね。
それと一緒で白色のほうが熱を反射してくれるからです。
暗く濃い色ほど日射反射率は低い為表面温度は高く、明るく薄い色ほど日射反射率は高い為表面温度は低くなるのです。(色による温度差は塗料によって異なります)
反射率は色によって異なるということです。
つまり、遮熱塗料とはいえ暗く濃い色の遮熱塗料の場合、明るく薄い色の一般塗料の方が遮熱性が高くなり快適に過ごせます。
外壁塗料より耐久年数の高いもの
屋根塗料を選ぶ際は、外壁塗料よりもワンランク上の塗料を選ぶことをお勧めします。
屋根の上は紫外線を遮るものが無く、塗料の劣化も早いからです。
例えば、外壁:シリコン、屋根:フッ素などの組合せは近年人気が高まっています。
コストパフォーマンス
塗料の種類によってお値段は大きく変わります。
安いものだと2,000円/㎡から高いものだと4,000円/㎡くらいの差があります。
耐久年数の高く、機能性の高い塗料ほどお値段は高くなります。
フォーグッドのおすすめ塗料
フォーグッドおすすめ無機塗料とシリコン塗料をご紹介します。
2種類とも遮熱塗料といって屋根にあたる直射日光を反射するため、室温の上昇が抑えられるので、暑かったお部屋が過ごしやすくなる、冷房代の節約になる、電気使用が減るのでエコ、等のメリットが塗料です。
遮熱塗料はその性能から省エネ商品として国に推奨されており、自治体によっては遮熱塗料での塗装に補助金がおります。
①セミフロンスーパールーフⅡ
メーカ:KFケミカル
(単価:3,000~3,500円/㎡)
特徴:無機有機ハイブリッド塗料
- 遮熱と加えることができる
- 低汚染性
- 耐白亜化性(色あせしにくい塗膜)
- 雨筋汚れ防止
- 雨筋汚れや生物汚染を未然に防ぐ
- 柔軟でひび割れしにくい塗膜
②サーモアイSi
メーカ:日本ペイント
(単価:/2,300~3,000円/㎡)
特徴:シリコン屋根用高日射率塗料(遮熱専用塗料)
・赤外線透過テクノロジー
・高耐久塗料
・低汚染塗料
・防藻/防カビ
屋根の塗料についてよくある質問
屋根の塗料選びで気になる3つの質問にお答えします。
トタン屋根ではどんな塗料がオススメですか?
トタン屋根はサビが一番の天敵といっても過言ではありません。
下塗り材はただのつなぎではなく、当然サビ止め効果のある塗料をおすすめします。
上塗り用の屋根塗料は、雨風や直射日光の影響を一番受け続ける場所のため、持ちのよい油性塗料がおすすめです。
スレート屋根ではどんな塗料がオススメですか?
持ちの良い油性塗料がおすすめです。
屋根は紫外線の影響を受けるんで熱に強い遮熱性機能のついた塗料もおすすめです。
DIYで屋根塗装はできますか?
屋根のDIY塗装は可能ですが、落下事故による死亡がもっとも高い事からおすすめしません。
建設業に携わる、プロでも5年間に217人が死亡する程、危険が伴います。
安全対策への知識や経験のない方がおこなったらとても危険なためプロにご依頼ください。
まとめ
屋根塗料の種類や機能性などについてご紹介しました。
本当にお客様のニーズにあっている塗料なのか、どのような機能が入っているのか、ススメられている塗料はどこのメーカーの商品なのか、しっかりと質問をしてまずは数社に見積り依頼をしましょう。
安いものだと2,000円/㎡から高いものだと4,000円/㎡くらいの差があります。
こちらも参考にしながらお考え下さい。
屋根塗装と同時に外壁塗装をお考えの場合は足場代が約15万~25万くらい安くなります。
フォーグッドでは外壁塗装と屋根塗装を同時に行うことをおすすめしております。
外壁塗装の費用相場について気になる方は下記のページから詳しくご確認いただけます。
ぜひ、ご覧になってみてください。
外壁塗装の費用の相場は?坪数別の費用相場をお伝え!