投稿日:2022.07.05 最終更新日:2023.05.15
フッ素塗料の費用と特徴について。外壁塗装時の見積もり費用の目安も公開
外壁塗装の一般的な30坪の一戸建ての場合、フッ素塗料の費用相場は約110〜160万円になります。
このブログでは、
- フッ素塗料とは何か。その特徴や費用解説
- フッ素塗料のメリットやデメリット
- フッ素塗料の中でもおすすめの塗料
などを丁寧に解説していきます。
以下のような方はぜひこのブログ記事を参考にしてみてください!
- 外壁塗装でフッ素塗料での塗装を検討している方
- フッ素塗料のメリットなどが知りたい方
また、すぐにでもお見積もりが欲しいという方はぜひ当社にご相談ください。(相見積もり大歓迎です!)
フッ素塗料とは?
フッ素塗料とは、蛍石(ほたるいし)を原料としたフッ素樹脂を配合した塗料のことをいいます。
高価な塗料ですが、優れた耐久性や耐候性を持っているので、一般住宅だけでなく調理器具や東京スカイツリーなどにも使われておりさまざまな使用用途があります。身近な物ですと、歯磨き粉に含まれています。
屋根/外壁塗料の場合は、以下のように3タイプに分かれます。
- 3F系フッ素樹脂:一部に塩素系原子を使用しており、4F系と比較すると耐久性が低い
- 4F系フッ素樹脂:フッ素原子を使用しており、紫外線に強く耐久性が高い
- 3F化フッ素樹脂:交互共重合体であるため特殊な塗料であり、4Fよりも耐久性が高い
フッ素塗料の費用と耐久年数
ここでは、フッ素塗料の気になる費用と耐久年数について説明します。
費用について
フッ素系塗料の価格は3,800円〜4,800円/㎡程度です。それぞれの坪数別のフッ素塗料の費用相場は以下の通りです。
坪数 | 塗装面積 | 費用相場 |
20坪 | 99㎡ | 約70~110万円 |
30坪 | 148㎡ | 約100~150万円 |
40坪 | 198㎡ | 約130~180万円 |
50坪 | 247㎡ | 約160~210万円 |
60坪 | 297㎡ | 約190~240万円 |
70坪 | 346㎡ | 約220~270万円 |
80坪 | 396㎡ | 約250~300万円 |
外壁塗装の費用は、外壁だけではなく軒天などの付帯部分、外壁の目地などのコーキング、ベランダ防水、足場などもかかります。
一般的な30坪一戸建てフッ素塗料の費用詳細です。
内訳 | 面積 | 単価 | 金額 |
外壁塗装 | 148㎡ | 3,800~4,800円/㎡ | 562,400~710,400円 |
高圧洗浄 | 148㎡ | 150~300円/㎡ | 22,200~44,400円 |
養生 | 148㎡ | 150~300円/㎡ | 22,200~44,400円 |
軒天 | 20㎡ | 900~1,500円/㎡ | 18,000~30,000円 |
破風・鼻隠し | 40m | 500~900円/m | 20,000~36,000円 |
雨戸・戸袋 | 10枚 | 1,500~2,000円/枚 | 15,000~20,000円 |
シャッターボックス | 10個 | 1,500~2,000円/個 | 15,000~20,000円 |
出窓・庇 | 5個 | 1,500~2,000円/個 | 7,500~10,000円 |
樋 | 46m | 500~900円/m | 23,000~41,400円 |
水切り | 36m | 600~1,000円/m | 21,600~36,000円 |
コーキング打替え | 120m | 700~1,200円/m | 84,000~144,000円 |
コーキング増し打ち | 180m | 500~1,000円/m | 90,000~180,000円 |
足場 | 197㎡ | 600~900円/㎡ | 118,200~177,300円 |
合計 | 1,019,100~1,493,900円 |
このように、外壁塗装には塗料や足場だけではなく、さまざまな費用がかかってきます。
耐久年数ついて
フッ素は無機塗装の次に耐久年数が長く、一般的なシリコン塗料などと比べて15~20年と長めです。最近では、4化フッ素タイプ、ラジカル制御タイプなど、さまざまなフッ素塗料があります。
フッ素塗料のメリット
フッ素塗料は非常に耐久性の高い塗料で以下のようなメリットがあります。
優れている点 | 概要 |
耐久性・耐候性 | ・紫外線に強い ・酸性雨などに強い |
耐摩耗性 | ・光沢が長持ちする |
親水性・低摩擦性 | ・汚れが付着しにくい(低汚染性) |
耐熱性 | ・紫外線の熱による劣化がしにくい |
防藻性・防カビ性 | ・藻やカビが付きにくい |
汚れが付着しにくく、付着した汚れを弾くという性質を持っている為、塗装周期を考えトータル的にみるとコストパフォーマンスが良いところもメリットです。
フッ素塗料のデメリット
弱い点 | 概要 |
塗料としてはコストが高い | シリコン塗料の1.6倍ほど高い |
塗膜が硬く、弾力性がない | フッ素塗料の場合ヒビが入ることも |
再塗装がやや難しい | 塗料の密着性が悪い為、高圧洗浄の下地処理が需要 |
フッ素塗料のデメリットは、やはり性能がいい分1回の塗装費用などが高くなってしまう点です。また、フッ素塗料は業者の技術・質が仕上がりに関わります。前回塗装した塗膜を下地処置や洗浄などでしっかりとってから塗装を行う必要があります。
これは、フッ素塗料に限らず、耐久年数の長い高額な塗料すべてに当てはまり、腕のある職人さんに依頼する必要があります。
業者選びに迷っている方は以下のブログもお読み下さい。
外壁塗装の業者選びで大切なポイントを5つ紹介!依頼できる業者とそれぞれの特徴とは?
フッ素塗料がおすすめなのはどんな人?
フッ素塗料は以下のような方におすすめです。それぞれの理由について詳しく解説していきます。
- トータルコストパフォーマンス重視の方
- メンテナンスをあまりしたくない方
- 光沢のある仕上がりにしたい
トータルコストパフォーマンス重視の方
耐久性が高く、塗装周期が15年~20年と長いので将来かかる塗装費用の合計金額を抑えられるでしょう。
メンテナンスをあまりしたくない方
フッ素塗料は耐候性が高く、耐用年数が長いという特徴があります。 そのため、塗装の間隔を長く取れるため、塗装回数を減らしたい方におすすめです。
光沢のある仕上がりにしたい
フッ素塗料の多くはツヤありなので、光沢のある新築のような外壁にしたい方におすすめです。
当社おすすめのフッ素塗料
当社のフッ素塗料おすすめは以下の2つです!
- KFケミカル セミフロンシリーズ
- 日本ペイント ファイン4Fセラミック
KFケミカル セミフロンシリーズ
メーカ:KFケミカル
単価:3,800~4,800円/㎡(3回塗り)
特徴:1液弱溶剤 フッ素樹脂塗料
- 耐候性が優れている
- 低汚染性
- フレキシブル性(ひび割れしにくい塗膜)
- 雨筋汚れ防止
- 高光沢性
- オールインワンプロセス(工期を短縮できます)
日本ペイント ファイン4Fセラミック
メーカ:日本ペイント
単価:4,000~5,000円/㎡(3回塗り)
特徴:フッ素セラッミック変性樹脂塗料
- 耐候性が優れている
- 低汚染性
- 環境に優しい塗料(ホルムアルデヒド・クロルピリホスなどは配合してない)
- 透湿性
- 高光沢性
- 高弾性適性
まとめ
外壁塗装の一般的な30坪の一戸建ての場合、フッ素塗料の費用相場は約110〜160万円になります。フッ素塗料は非常に優秀な塗料で以下のような方におすすめです。
- 塗装を長持ちさせたい
- 綺麗な見た目を保ちたい
- 塗装回数を減らした
- メンテナンスの手間を最小限にしたい方
外壁塗装では塗料だけではなく、足場などいろいろな項目で費用がかかってきます。外壁塗装全体の費用が気になる方は「外壁塗装の費用の相場は?坪数別の費用相場をお伝え!」のブログも合わせて読んでいただくことでより理解が深まります。
実際のフッ素塗料による見積もりなどをご希望な方はぜひ以下よりご連絡くださいませ。お見積もりはもちろん無料ですし、合い見積もりも大歓迎です。
この記事の執筆者・更新担当者
専務取締役 岡田 健
「失敗は許されない。完成時には、心からご満足いただける塗装を」
私は日々このような強い思いをもって塗装工事に取り組んでいます。
自分自身にプレッシャーを与えながら業務にあたっていますから、工期を終えた後、お客さまの笑顔に触れた時には仕事に対する充実感、そしてその先にある「より質の高い塗装を」というモチベーション維持にもつながっています。
資格: 外壁診断士
趣味: 旅行、シュノーケリング、フットサル