投稿日:2022.03.10 最終更新日:2023.05.02
サイディング外壁の塗装費用は約60~100万円!よくある劣化症状や補修費用についても解説
基本的にはサイディングにも定期的な再塗装が必要で塗装の費用相場は一般的な30坪の住宅の場合、約60~100万円となります。
このブログでは、
- サイディング外壁塗装費用相場と費用内訳
- こんな症状があれば再塗装のサイン
- サイディングの外壁塗装を安く抑えるポイント
などを丁寧に解説していきます。
以下のような方はぜひこのブログ記事を参考にしてみてください。
- サイディング外壁塗装の塗装相場が知りたい
- サイディング外壁の修理内容とそれぞれの費用が知りたい
- サイディング外壁の塗装はどこに頼めばいいの?
サイディング外壁とは
サイディング外壁とは、壁の広さに合わせてカットしたサイディングボードを張り合わせ、つなぎ目を埋めた外壁のことです。
モルタル外壁は表面にひびが入ってしまうと、モルタルを塗り直す必要がありますが、サイディング外壁は簡単にメンテナンスができる上にメンテナンス費用も低価格なためおすすめです。
それに加えサイディング外壁はデザインが豊富であるため、レンガ調や木目調など好みの外壁を選ぶことができます。
外壁材 | シェア |
窯業系サイディング | 78.5% |
金属系サイディング | 11.4% |
モルタル | 5.7% |
木質 | 1.3% |
ALC | 1.0% |
その他 | 2.1% |
上の表を見てもらうとわかる通り、現在、国内の住宅ほとんどがこのサイディング外壁を採用しています。
塗替えについてですが、新築時に業者から「サイディングは塗装不要」といわれた方もいるかもしれませんが、結論からいうと、基本的にはサイディングにも定期的な再塗装が必要です。
サイディングの中で最もシェアの高い「窯業系」は、セメントと繊維が原料となっていて、セメントには吸水性がないため、塗膜が劣化すると雨が染み込みやすいです。
塗膜が劣化してしまうと画像のようになり、塗装が剥がれてしまいます。
サイディング外壁の種類
サイディングの素材には以下の種類があります。
それぞれ簡単に特徴をご紹介します。
- 窯業系サイディング
- 金属系サイディング
- 木質系サイディング
- 樹脂系サイディング
窯業系サイディング
日本シェア率NO,1の外壁です。耐震性、耐火性に優れているため、メンテナンスが簡単というメリットがあります。
金属系サイディング
窯業系サイディングの次に使われているのが、金属系サイディングです。
断熱性だけでなく、防音性も高く軽量で建物に負担がかかりにくいのが特徴です。そのため、重ね貼り(カバー)工事の際に使われることが多いです。
木質系サイディング
価格は高いものの、木の温もりや木の高級感を感じることができます。 断熱性が高いのですが、木製ということもあり吸水性が高く、メンテナンスをこまめに行わないといけないです。
樹脂系サイディング
アメリカで主流のサイディングです。コーキングを使わないで施工できるため、劣化しにくいのが特徴です。
とても軽量ですので、重ね貼りに最適な外壁材になります。
サイディング外壁塗装費用相場
サイディング外壁シリコン塗料で塗装を行った場合の足場代込みの坪数別費用相場です。
坪数 | 塗装面積 | 費用相場 |
20坪 | 99㎡ | 約50~90万円 |
30坪 | 148㎡ | 約80~120万円 |
40坪 | 198㎡ | 約95~150万円 |
50坪 | 247㎡ | 約120~170万円 |
60坪 | 297㎡ | 約145~225万円 |
70坪 | 346㎡ | 約190~270万円 |
80坪 | 396㎡ | 約230~300万円 |
この費用にこれだけの幅があるのは、同じ坪数の家でも窓の大きさにより塗装面積に差があることや、軒天などの付帯部塗装の差によって生じます。
上記のお値段よりも、現在お持ちの見積もりが高いと感じた場合は当社にご相談ください。
サイディング外壁塗装の費用の内訳
サイディング外壁塗装の費用は、外壁だけではなく軒天などの付帯部分、外壁の目地などのコーキング、ベランダ防水、足場などもかかります。
一般的な30坪の一戸建ての場合(シリコン塗料)
内訳 | 面積 | 単価 | 金額 |
外壁塗装 | 148㎡ | 2,300~3,000円/㎡ | 340,400~444,000円 |
高圧洗浄 | 148㎡ | 150~300円/㎡ | 22,200~44,400円 |
養生 | 148㎡ | 150~300円/㎡ | 22,200~44,400円 |
軒天 | 20㎡ | 900~1,500円/㎡ | 18,000~30,000円 |
破風・鼻隠し | 40m | 500~900円/m | 20,000~36,000円 |
雨戸・戸袋 | 10枚 | 1,500~2,000円/枚 | 15,000~20,000円 |
シャッターボックス | 10個 | 1,500~2,000円/個 | 15,000~20,000円 |
出窓・庇 | 5個 | 1,500~2,000円/個 | 7,500~10,000円 |
樋 | 46m | 500~900円/m | 23,000~41,400円 |
水切り | 36m | 600~1,000円/m | 21,600~36,000円 |
コーキング打替え | 120m | 700~1,200円/m | 84,000~144,000円 |
コーキング増し打ち | 180m | 500~1,000円/m | 90,000~180,000円 |
足場 | 197㎡ | 600~900円/㎡ | 118,200~177,300円 |
合計 | 797,100~1,227,100円 |
このように、外壁塗装には塗料や足場だけではなく、さまざまな費用がかかります。
こんな症状があれば再塗装のサイン!
サイデイング外壁で以下の4つの症状があれば再塗装サインです。
- コーキングの劣化
- ひび割れ
- チョーキング
- 外壁の色あせ
上記の症状を写真付きで説明し、対処法をお伝えします。
コーキングの劣化
コーキングの劣化は大きく分けて4つです。
①ひび割れ
コーキングの表面に細かなひびが入っている状態のことを指します。細かなひび割れの状態であれば、中に水が入る恐れは低いので経過観察で大丈夫です。
②剥離
外壁材とコーキングの間に隙間がある状態のことを指します。この状態のまま放置しておくと、隙間から中に水が侵入する恐れがあるため、早急な対応が必要となります。
③破断
コーキングが裂けている状態のことを指します。この状態のまま放置しておくと、隙間から中に水が侵入する恐れがあるため、早急な対応が必要となります。
④欠落
コーキングが取れた状態のことを指します。この状態のまま放置しておくと、隙間から中に水が侵入する恐れがあるため、早急な対応が必要となります。
費用について詳しく知りたい方は下記のブログをお読み下さい。
ひび割れ
サイディング外壁のひび割れは大きく分けて4つです。
①乾燥クラック
塗装の際に下地が乾燥せずに塗料を塗ると下地の水分の蒸発によってクラックが発生します。下地が完璧に乾燥することでクラックを防ぐことが出来ます。クラックの幅も狭いので早急な補修の必要性はありません。
②ヘアクラック
塗膜などの表面の劣化によって発生しますが、外壁材や建物への今すぐの影響はないです。
しかし、放置したままにしているとひび割れの幅が広がり雨などが中に侵入しやすくなることで腐食などに繋がる恐れがあるため、ひび割れが0.3mm以上の幅に広がっているものに関しては早急な補修が必要となります。
③構造クラック
構造に影響を及ぼす可能性の高い深刻なクラックで補修が必要となります。
④縁切れクラック
天候の影響や何らかの事情で工事に中断があり、期間が空いてしまうと継ぎ目が収縮してひび割れが発生するので工事を一度で終わらせることでクラックを抑制できます。こちらも早急な補修の必要性はありません。
外壁のひび割れについて詳しく知りたい方は下記のブログをお読み下さい。
チョーキング
紫外線による影響などで塗料に含まれている顔料がモルタル外壁の表面に出てきてしまい、触れると手に粉が付着します。
その為、外壁表面の防水性なども失われてしまっている状態です。
このタイミングで塗り替えを行えば下地調整などの費用を大幅に抑えることができます。
外壁の色あせ
外壁の色褪せの原因は
1つ目に、紫外線によるものがあります。
塗料の色を出す顔料の元素が紫外線に当たることで破壊されてしまうことにより色あせが起こってしまいます。
2つ目に、化学変化によるものがあります。
身近なものですと、サビがいい例です、鉄が酸素と反応することで素材の色自体が変わってしまうのです。
色褪せについて詳しく知りたい方は下記のブログをお読み下さい。
サイディング外壁の塗装におすすめの塗料
上の画像のようにサイディング外壁の塗装塗料には種類は沢山あります。塗料の種類により耐久年数やお値段が変わってきます。今回はフォーグッドおすすめのサイディング塗料をご紹介します。
一番人気 シリコン塗料
外壁塗装で最もよく使われている塗料となります。
塗料選びを迷われた際はシリコン塗料を選べば間違いないと言われています。
価格は1㎡あたり ¥2,300~¥3,000
メリット
- コストパフォーマンスが高い
シリコン塗料は費用と耐用年数の割合が高く、長期的な目で見るとコストパフォーマンスが高いです。
- 汚れにくい
塗装の仕上がりの際、ツヤがあり、雨やほこり等の汚れを防ぐ機能があります。
デメリット
- ひび割れしやすい
塗装後の塗膜が硬くひび割れしやすいです。※シリコン塗料の中にはひび割れしにくい機能を持ったものもあります。
こんな人におすすめ
耐用年数や費用、塗料の効果などのバランスの良さが魅力となります。光沢のある外壁で10年以上耐用年数を希望の方におすすめです。
耐久年数が長い フッ素塗料
フッ素樹脂を含有した塗料のことを指します。
価格は1㎡当たり ¥3,800~¥4,800
メリット
- 耐用年数が長い
15~20年の耐用年数が期待でき、長期的な目で見るとコストパフォーマンスが高いです。
- 汚れにくい
紫外線に強く、防カビ・防藻機能を含んだものもあります。
デメリット
- ひび割れしやすい
塗装後の塗膜が硬くひび割れしやすいです。
- 施工費用が高い
シリコン塗料と比較すると単価が1.5倍ほど高くなるケースがあります。
こんな人におすすめ
塗装を長期的なサイクルで考えられている方におすすめです。
耐久年数・コストパフォーマンス最高 無機塗料
塗料の原料に無機物を含有した塗料のことを指します。
価格は1㎡当たり ¥3,500~¥5,000
メリット
- 耐用年数が長い
20~25年の耐用年数が期待でき、長期的な目で見るとコストパフォーマンスが高いです。
- 汚れにくい
紫外線に強く、防カビ・防藻機能を含んだものもあります。
デメリット
- ひび割れしやすい
主成分が無機物の為、塗膜が硬くひび割れしやすいです。
- 施工費用が高い
シリコン塗料と比較すると2倍ほど単価が高くなるケースがあります。
こんな人におすすめ
耐用年数が長いので、メンテナンスの回数を減らしたい方、長期的なスパンで考えた場合コストパフォーマンスが高い塗料を選びたい方におすすめです。
サイディングの外壁塗装を安く抑えるためには
サイディングの外壁塗装を安く抑えるためには以下の3つがポイントになります。
- 屋根塗装を一緒に行う
- 火災保険が使えないか確認する
- 悪徳業者に騙されない
- 自社施工の外壁塗装業者に依頼する
屋根塗装を一緒に行う
将来的にみた場合、屋根の塗装も一緒に行うことでよりお得になります。理由としては、外壁塗装をする際も屋根塗装をする際もどちらも足場費用がかかってきますが、その足場費用(15~25万円くらい)が一回で済むからです。
少しでも安く抑えるためには同時に外壁塗装と屋根塗装を行ってしまって、足場代を1回分抑えるのがオススメです。外壁塗装だけよりはもちろん費用は高くなってしまいますが、数年後に屋根塗装も行う場合であれば一緒に行ったほうがお得です。
火災保険が使えないか確認する
住宅の火災保険は、建築物が火災や風水害の被害にあった場合に補償してもらえる損害保険です。
原因が自然災害によるものであれば、適用される可能性がありますが、経年劣化によって外壁材や屋根材にひび割れなどが入った場合は自然災害ではないため保険の適応外となります。
保険を申請して結果がでるまでに約1ヶ月はかかるため、急いで補修工事をしたいときには不便に感じることもあるでしょう。
加入している保険によっては、水災が対象外であったり、配管からの水漏れが補償対象に含まれていたりすることもあるため、契約前は契約書類の内容を細かい箇所まで必ずチェックしておくことが重要です。
火災保険は利用してもその後の保険料は上がらないため、安心して申請できます。
悪徳業者に騙されない
悪徳業者に騙されないポイントは以下の5つのポイントがあります。
- 資格や許可証の有無
国家資格である「塗装技能士」もしくは「建設業許可証」を保有していると信頼度が増します。
- 施工実績や口コミ
施工事例やお客様の声などを見ると、その会社が過去にどれだけ工事を任せられているのか、どれだけ信頼されているのかを判断することができます。
施工事例には施工中の過程も掲載されているので安心して工事を任せられるかの判断にも繋がります。
- 保険や保証の有無
不慮の事故にあってしまった場合、損害保険に入っていることで、損害にあった場合に保険金が支払われます。
保証内容は施工不良によるものの補修で保証期間が5~10年程となります。
契約前に施工業者に保証の有無と中身に関して確認することが大切となります。
- 自社施工かどうか
自社施工だと良いのかですが、1つ目は中間マージンが発生しない点、2つ目が施工内容の伝達がスムーズな点です。
- 見積書の質
費用がかかる項目や塗装する箇所や回数が具体的に書いてあるか、面積が一式ではなく数値で記載されているかなどしっかりと確認してください。
見積書について詳しく知りたい方は以下のブログをお読み下さい。
外壁塗装の費用の見積もりで見るべきポイント5つをプロがご紹介!
いい業者 | 悪い業者 | |
資格や認可証の有無 | 〇 | × |
施工実績の記載 | 〇 | × |
保険や保証の有無 | 〇 | × |
自社施工かどうか | 自社施工(中間マージン無し) | 下請け業者が施工(中間マージン有り) |
見積書の中身 | 明確 | 不明確 |
自社施工の外壁塗装業者に依頼する
外壁塗装を依頼した業者に在籍している職人が直接施工する自社施工なのかも非常に重要です。
なぜ自社施工だと良いのかですが、
1つ目は中間マージンが発生しない点です。
契約した会社の下請け業者に施工を依頼した場合、紹介料や手数料などの費用が発生し、その費用は誰が負担しているのかというと外壁塗装を依頼するお客様となります。
この費用は工事代金に含まれることになるため、中間マージンが発生しない自社施工をしている会社に工事を依頼することが費用を抑えるポイントとなります。
2つ目が施工内容の伝達がスムーズな点です。
下請け業者がいる場合は施工内容の伝達がスムーズではない為、お客様と実際に施工する下請け業者との意見の食い違いが発生することもあります。
そのようなリスクを回避するために、自社施工のように自社の職人がいることで意見がスムーズに反映されます。
失敗しない外壁塗装を行うためには
失敗しない外壁塗装を行うためには業者選びが大切になってきます。
以下では
- 大切なポイント3つとは
- 良い見積もりとは
この2つをしっかり解説していきます。
費用だけで業者を比較しない
費用だけではなく、業者を選ぶ上で大切なポイントが4つあります。
①資格や許可証の有無
外壁塗装は専門の資格がなくても行えます。
それ故に国家資格である「塗装技能士」もしくは「建設業許可証」を保有していると信頼度が増します。
②施工実績や口コミ
ホームページなどに記載されている施工事例やお客様の口コミなどを見ると、その会社が過去にどれだけ工事を任せられているのか、どれだけ信頼されているのかを判断することができます。
施工事例には施工中の過程も掲載されているので安心して工事を任せられるかの判断にも繋がります。
③保険や保証の有無
- 保険
外壁塗装工事は足場の崩壊や建物の破損、塗料の付着など様々不慮の事故に遭う可能性があります。
そこで施工業者が万が一に備えて損害保険に入っていることで、損害にあった場合に保険金が支払われます。
万が一に備えて契約前に施工業者が保険に加入しているのか確認することが大切です。
- 保証
外壁塗装は、その工事が良かったのか悪かったのかが判明するのが年数が経過しないことには分からないことが多いため、保証の有無が重要となります。
塗料は種類ごとに耐用年数というものがあります。
その期間前に施工不良が起きた場合に無償で対応してくれるのが保証です。
いい加減な見積書を信じない
見積書は外壁塗装を依頼する上で重要な判断基準となります。
相見積もりを取ることで、外壁塗装の相場観、施工内容などが分かってきます。
しかし、
- 施工内容がどこの塗料メーカーを使用するのか不明
- 一式と表記されており具体性に欠けた見積書
などは悪徳業者の可能性があります。
見積書に関して気になる方はこちらの記事をご覧ください。
外壁塗装の費用の見積もりで見るべきポイント5つをプロがご紹介!
まとめ
いかがでしょうか?現在、国内の住宅ほとんどが採用しているサイディング外壁についてご紹介してきました。
基本的にはサイディングにも定期的な再塗装が必要で塗装の費用相場は一般的な30坪の住宅の場合、60~100万円となります。
業者選びの際にみるべきポイントとしては
- 資格や許可証の有無
- 施工実績
- 保険や保証の有無
- 自社施工かどうか
- 見積書の質
上記の5つのポイントをしっかりと確認すれば悪徳業者に依頼することは避けれます。
少しでもお値打ちに外壁塗装を行う場合は
- 屋根塗装を一緒に行う
- 火災保険が使えないか確認しましょう
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