投稿日:2022.04.04 最終更新日:2023.05.02
屋根塗装の費用の相場を坪数別に解説!
一般的に屋根塗装の相場は、40~60万円(足場費用込みの塗装面積50~80㎡の場合)と言われています。しかしながら、こちらの費用は坪数、屋根の種類、塗料、地域、工法によって変動するため、屋根塗装を行う際にはそれらの確認が必要です。
このブログでは、
- 塗装不可の屋根材について
- 坪数別、屋根塗装費用の相場と内訳
- 屋根の劣化症状
など、屋根塗装に関することを解説していきます。
以下のような方はぜひこのブログ記事を参考にしてみてください! 屋根塗装の費用相場を知りたい! どのような症状が出始めたら屋根塗装を行うのか!
また、すぐにでも屋根塗装について相談がしたい!という方はぜひ当社にご相談ください。
塗装前にチェック!屋根塗装が不可能な屋根材について
屋根材の中には塗装ができないものがあります。これは、塗装しても屋根材自体が劣化進行してしまう素材なので、塗装する意味がない=塗装不可と言われています。
塗装が不可能な屋根材の代表7点を下記にて紹介します。
メーカー名 | 商品名 | 製造年 | 特徴 |
ニチハ | パミール | 1996~2008年 | ・層のように剥がれてくる |
松下電工(現パナソニック) | レサス | 1999~2006年 | ・強度が低く割れが生じやすい |
松下電工(現パナソニック) | シルバス | 2001~2003年 | ・強度が低く割れが生じやすい |
クボタ(現ケイミュー) | コロニアルNEO | 2001年~生産中止年月不明 | ・ひび割れや先端の劣化が生じやすい |
クボタ(現ケイミュー) | アーバニーグラッサ | 2001~2005年 | ・強度が低く、ひび割れや欠損が生じやすい |
クボタ(現ケイミュー) | ザルフグラッサ | 2001~2005年 | ・ひび割れが生じやすく、層のように剥がれることもある |
積水屋根システム | セキスイかわらU | 1990~2007年 | ・ひび割れや表面の塗膜剥離が生じやすい |
上記7点以外の塗装可能な屋根材でも、適切なメンテナンス時期を逃してしまうと、塗装をしても塗料の効果を発揮できないケースがあります。
屋根塗装費用の相場は約40~60万円
一般的に屋根塗装の相場は、40~60万円(足場費用込みの塗装面積50~80㎡の場合)と言われています。しかしながら、こちらの費用は坪数、屋根の種類、塗料、地域、工法によって変動するため、屋根塗装を行う際にはそれらの確認が必要です。
坪数別の屋根塗装費用の目安
坪数によって塗装費用は異なります。屋根の面積が大きくなればなるほど塗装の費用は増加していきます。
下の表(足場費用込み)はあくまでも目安となります。
坪数 | 塗装面積 | 費用相場 |
20坪 | 36㎡ | 約21~31万円 |
30坪 | 54㎡ | 約26~38万円 |
40坪 | 72㎡ | 約30~44万円 |
50坪 | 90㎡ | 約34~51万円 |
60坪 | 108㎡ | 約43~63万円 |
屋根塗装に利用する塗料の種類によっても塗装費用は異なります。塗料の種類は主に以下の4つになります。
- ウレタン塗料(期待耐久年数:6年) 1,500~2,000円/㎡
- シリコン塗料(期待耐久年数:10年) 1,800~2,500円/㎡
- フッ素塗料(期待耐久年数:15年) 3,300~4,500円/㎡
- 無機塗料(期待耐久年数:20年) 3,500~5,500円/㎡
塗料の耐久年数が長くなるほど、1㎡あたりの単価は高くなります。
下の表(足場費用込み)は一般的なお家(30坪)の目安となります。
塗料の種類 | 耐久年数 | 3回塗り ㎡/単価 | 合計金額 |
ウレタン塗料 | 6年~10年 | 1,500~2,000円/㎡ | 約24~35万円 |
シリコン塗料 | 8年~12年 | 1,800~2,500円/㎡ | 約26~38万円 |
フッ素塗料 | 15年~20年 | 3,300~4,500円/㎡ | 約34~49万円 |
無機塗料 | 20年~25年 | 3,500~5,500円/㎡ | 約35~55万円 |
実は塗料は「耐久年数」以外に大きな差はあまりないと言われています。ですが、弊社の経験則として、シリコン塗料→フッ素塗料→無機塗料の順番で見た目の艶が強くなっていく傾向を感じており、艶があることで汚れがつきにくく、塗料の性能を高く発揮することができるため、汚れを気にされるお客様には「無機塗料」をおススメしております。
屋根は紫外線が一番当たる箇所です。そこで、紫外線対策や室内温度を快適にする、通常の塗料に+αの効果がある塗料をご紹介します。
遮熱塗料
日光の紫外線を反射することで屋根が熱を吸収するのを防ぎ、室内の温度上昇を減らす塗料の事です。
室温の上昇が抑えられるので、暑かったお部屋が過ごしやすくなる、冷房代の節約になる、電気使用が減るのでエコ等のメリットがあります。ただ、冬の寒さを防ぐことはできません。
断熱塗料
熱や冷気の出入りを防いで室内を快適にする塗料です。
夏場は熱が侵入するのを防いで温度上昇を減らし、冬場は熱が逃げるのを防いで暖かさを保ってくれます。ただ、最近の住宅はもともと屋根に断熱材が入っていることも多いため、お家によっては効果を実感しにくいこともあります。
屋根塗装の費用の内訳とは?どんな部分にお金がかかるの?
屋根塗装の費用には、塗装費用だけではなく塗装をするための足場費用などが含まれます。
一般的な30坪の一戸建ての場合(シリコン塗料)
摘要 | 備考 | 数量 | 単価 | 金額 |
仮設足場 | 昇降階段 有無 | 273㎡ | 600~900円/㎡ | 163,800~245,700円 |
高圧洗浄 | 54㎡ | 150~300円/㎡ | 8,100~16,200円 | |
屋根塗装 | 下塗り+上塗り2回 | 54㎡ | 1,800~2,500円 | 97,200~135,000円 |
タスペーサー | 54㎡ | 300~500円/㎡ | 16,200~27,000円 | |
諸経費 | 20000 | 1式 | 20,000円 | |
合計 | 305,300~443,900円 |
それぞれどのような項目かを解説します。
仮設足場
足場とメッシュを用いて、外壁塗装する際に必要な足場を設置・解体する費用となります。
高圧洗浄
高圧洗浄機で外壁の汚れを洗い落とす作業の事です。
屋根塗装
屋根材とメインの塗料との密着を良くする下塗りを行い、メインの塗料を2回塗装し、計3回塗りを行い塗料の効果を高めます。
タスペーサー
塗装により、屋根材同士の隙間が埋まることで雨漏りに繋がることもあります。タスペーサーを屋根材同士の間に差し込むことで、隙間が生じ、雨水の抜け道となります。
諸経費
移動費、現場管理費、廃材処分費などの総称です。
屋根塗装は自分でDIYできる?
屋根の色あせなどが気になりはじめて、自分で出来るのでは?と考えられる方もいると思います。
結論から申し上げますと、屋根塗装は自分で出来ます。しかし、高所作業のため危険と隣り合わせであり、塗装技術の無い素人が作業を行うと仕上がりなど品質面が低下し、費用対効果が薄くなります。
DIYをするうえでのメリット・デメリットを下記にまとめました。
メリット
お値打ち
屋根塗装を業者に依頼した場合は、約40~60万円程費用が掛かります。DIYの場合は塗料の材料費と道具の費用がかかるのみで、業者に依頼した場合の金額の半分程度で出来ることもあります。
デメリット
落下する可能性
自分自身で屋根塗装を行う場合、大半の方がそのまま屋根へ登ります。そのため転落する危険が伴います。
塗装の品質保持
塗装職人に屋根塗装を依頼した場合は1~2週間前後で作業が終わりますが、DIYの場合は数カ月かかるケースもあります。品質に関しても、色ムラや塗料の期待耐久値に満たないこともあります。そのため、すぐに塗装をする必要性が出てきたりと、結果的にお得感が和らぐこともあります。
近隣への影響
屋根塗装は高所の為、作業中に塗料が飛び散る可能性があります。このことにより、近隣の住宅や物などに塗料が付着し賠償問題につながる恐れもあります。また、塗料自体の臭いによってクレームに繋がる恐れもあります。
上記のメリット・デメリットを踏まえると、金額面のみを考えられる方にはDIYによる屋根塗装をおススメします。金額以外の面が大事と感じられる方は業者に依頼することをおススメします。
屋根塗装を行う必要性がある劣化症状
屋根を塗装する際の劣化症状として、こんな症状が出ていたら要注意です。
- 色褪せ
- 苔の繁殖
- ひび割れ
- 欠け
- 反り
これらの症状を見つけた場合は、お近くの業者に相談しましょう。
色褪せ
築5~7年程で新築時の塗膜の効果が切れてしまい、色褪せの症状が出てきます。
苔の繁殖
築7~10年程で苔が発生してきます。日が当たらない北面は特に苔の繁殖が多く見受けられます。苔が繁殖すると屋根材を脆くしてしまいます。
ひび割れ
屋根材が水を含むと、水を含んで膨張、乾いて縮小を繰り返します。これらによって歪みが生じひび割れが少しずつ発生していきます。築10年程経過するとひびが増えてきます。ひびが入り始める前に塗装を行って保護してあげることが大切となります。
欠け
築10年以上経過すると欠けも増えていきます。ひび割れを放置していると、最終的には欠けに繋がります。
反り
ひび割れと同様に水を含むようになり、水分が乾いてくることにより反っていきます。築10年以上経過すると反りも重症化していきます。反りが重症化すると少しの力でも割れてしまう可能性があります。
屋根塗装をお値打ちに行うには
屋根塗装の際の費用を安く抑えるポイントを紹介します。
見積りを複数社から取る
見積りを取得するのは面倒かと思います。しかし、複数の業者に見積りを依頼していると、業者は競合先がいるので見積り金額を下げることもあり得るのです。
屋根塗装を外壁塗装と同時に行う
屋根塗装・外壁塗装はどちらも足場を建てる必要があります。一般的な建坪が30坪のお家の足場費用は20万円近くになります。
その為、屋根塗装と外壁塗装を片方ずつ行うと約20万円ほど費用がもったいないです。そこで、屋根塗装と外壁塗装を同時に行うことでお値打ちに済ますことができます。
長期の耐久年数の塗料を使用する
長期の耐久年数の塗料は初期費用は高めになります。その分、メンテナンスや塗り替えの頻度が下がるので、長期的に見るとお値打ちになります。
地域密着の専門業者に依頼する
ハウスメーカーや大手の塗装業者に依頼すると、実際に工事を行う業者は下請けや孫請けのケースがほとんどです。
この場合のほとんどは中間マージンが発生しているので、請求金額が高くなります。
この中間マージンが発生せずに屋根塗装をするには、地域密着を掲げている塗装の専門業者や工務店に依頼する方法があります。
塗装業者選びは下記のブログを参照して頂けたらと思います。
関連記事:外壁塗装の業者選びで困っている方に読んでほしい!プロが業者選びの5つのポイントを解説
火災保険を使用する
火災保険に加入している場合、自然災害や火災などで屋根が破損した場合保険適用されることがあります。
地方公共団体の支援制度を使用する
行政が行っている地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度があります。この中には塗装も含まれておりますので、お住いの行政でも行っているのか一度確認することをおススメします。
地方公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索サイト
まとめ
屋根塗装の費用相場は約40~60万円です。
塗料の種類や屋根の大きさによって金額は左右されます。また、相見積もりや火災保険、助成金などを活用することでお得にできるケースもあります。
そして、外壁塗装と屋根塗装を併せて行うことで足場代の費用軽減にもつながります。
フォーグッドでは様々なメーカーの屋根用の塗料のご提案や、屋根のカバー工法・葺き替え工事などにも対応しております。
ご自宅の屋根が塗装可能なのか?
塗装ではなく別の工法を用いるべきなのか?
など、という方はぜひ当社にご相談ください。
稲沢市、清須市、一宮市などで外壁塗装をご検討中の方はお気軽にご連絡下さい。現場調査・見積りすべて無料で行っております。